====================================================================== このデータの概要 ====================================================================== このデータは,東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループにより計測された津波痕跡の調査結果をまとめたものです. 痕跡調査は困難かつ過酷な条件の中で実施されたものであるので、データの利用に際しては、”各調査チームの貢献”に対して最大限の配慮を払ってください。 (1) Webで公開しているので、基本的には自由に利用して良いですが、これらを利用する場合は、参照Webアドレスとリリース番号(もしくは参照日時)を明記したうえで、「東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ」による速報値であることを必ず明記することを守ってください。 例:東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ統一データセット, release 20110601, http://www.coastal.jp/ttjt/ 例:東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループデータ, 2011/06/01参照, http://www.coastal.jp/ttjt/ また,以下の参考文献についても必要に応じて引用してください. データの利用については地点・グループごとに計測の対象や精度が異なるため、データの利用には一定の配慮が必要です.  詳しくはwebに掲載していある指針(http://goo.gl/SupGq)を参照してください. 【参考文献】 ・準備中 ====================================================================== データフォーマット ====================================================================== データは,コンマ”,”区切りで以下の順でデータが並んでいます. 測地点 経度 緯度 月日 時間 ★ 浸水高 (生データ) ★ 浸水高 (統一潮汐補正値) 浸水高 (計測者による潮汐補正値) 遡上距離 (生データ) 計測時潮汐水位 (計測者) 計測時潮汐時間 (計測者) 計測時潮汐水位 (統一) 計測時潮汐時間 (統一) 遡上高種類 信頼度 計測対象 根拠 計測グループ名 計測時の状況 計測方法 元データファイル名 ・経度,緯度の単位は[degree],遡上高の単位は[m],時間の単位は[hr]です.時間については,24時間の分数で表わされていますので注意してください. ・値が提供されていない項目は,”NaN”と表示されます. ・浸水高は,1)統一潮汐補正,および2)計測者による潮汐補正済の2つがあります.2)については,補正されているデータと無いデータが混在しています. ・遡上高は,値があったり,なかったりします. ・津波高の種類   R: 遡上高   I: 浸水高   P: 港内津波高(港湾において,岸壁は越えてはいないが明確に高さが分かる津波)   W: 微弱な津波(常時波浪との判別が不可能な微弱な津波) ・信頼度の判断基準   A: 信頼度大なるもの。痕跡明瞭にして,測量誤差最も小なるもの。   B: 信頼度中なるもの。痕跡不明につき,聞き込みにより,周囲の状況から信頼ある水位を知るもの。測量誤差小。   C: 信頼度小なるもの。その他砂浜などで異常に波がはい上がったと思われるもの,あるいは測点が海辺より離れ測量誤差が大なるもの。   D: 信頼度極小なるもの。高潮,台風などの影響で痕跡が重複し,不明瞭なもの,等。 ・計測方法 = 0 レベル測量データ:数値DBもとづく統一補正(平均海面基準) = 1 レベル測量データ:検潮所記録もとづく補正(平均海面基準) = 2 GPS測量データ(標高値) = 3 標高値データ(標高値) ======================================================================  データセット作成の手順 ====================================================================== 1.データのスクリーニング 2.潮汐補正のためのデータ準備   ・数値計算結果をもとに,津波来襲時間を推定   ・国立天文台潮汐データベースを用いて観測時および津波来襲時の潮位を推定   ・北海道,銚子および東京以西の最大水位は,観測値で補正(数値計算結果は使用しない)     北海道の潮位は,気象庁の解析結果に従った. 3.潮位補正し,1ファイルに統合 ======================================================================  メモ・分かっている問題 ====================================================================== - TPと平均海面ベースのデータが混在している.filetypeで判断 - 幾つかのデータの計測日時のフォーマットがおかしい - 岩手県土木部のデータに重複データが幾つかある ====================================================================== 問い合わせ ====================================================================== このデータの技術的な内容についての質問は,事務局までメール(dpri@oceanwave.jp)で質問してください.事務局はボランティアで実施しています.直ぐに対応は期待しないでください.また,共通の質問や重要な内容については,直接MLに流してください. ・津波調査メーリングリスト(登録者以外からの投稿はできません)   2011-ttjt@cm.kansai-u.ac.jp ・事務局   dpri@oceanwave.jp ====================================================================== Update History ====================================================================== pre-release 20110520 - 国交省東北地方整備局のデータは,幾つかのコンサルタントにより計測されており,GPSとレベル測量が混在している.要注意 - 国交省仙台河川事務所のデータは,標高値からの浸水高であり,データによっては地盤沈下が考慮されていない(まちまち).全体的に信頼度をA→Bへダウン. - 東北大学災害ポテンシャル研のデータは,google earthの標高値(元データ不明)からの痕跡高.信頼度は変更していないが,精度に注意. - 生データを見ると,同じ観測所潮位を参照しているのに値にばらつきが大きい - 東京以西のデータは,観測潮位を用いて補正を行った. release 20110621 - 国交省東北地方整備局, 国交省仙台河川事務所のデータについて確認を行った - 銚子付近は潮位推定誤差が大きいので,全データについて観測潮位を用いて補正を行った. - 北海道の潮位補正については,気象庁のデータに統一した - NAOによる潮位補正のルーチンを見直し - GPS_宮城県_data_20110407_千葉工大・防衛大_0601.xlsは,GPS_宮城県津波遡上域調査_0420版_東北大_ttjt.xlsに含まれているので削除 - 茨城県_data_20110319_東大地震研_ttjt_0610.xlsは茨城県_data_20110330_東大地震研_ttjt.xlsと重複しているので削除 予定 - 東京海洋大学のデータは更新予定 - 以下のファイルを追加予定(prerelease 20110621としてチェック中) GPS_岩手県宮城県_気仙川と宿漁港20110505〜506_中野.xlsx GPS_青森県_0520-23_長岡技科大・八戸高専.xls TP_岩手県_data_20110417_ASCE.xls TP_岩手県_重茂半島・女川間_0619_都司.xls TP_茨城県千葉県_data_20110315_柴山_ttjt.xls 千葉県茨城県漁港_0527_水工研調査結果.xls 宮城〜福島_data_20110520_気象庁(尾崎).xlsx 岩手県_data_20110417_ASCE.xls 岩手県_重茂半島・女川間_0619_都司.xls 岩手県宮城県_気仙川と宿漁港20110505〜506_中野.xlsx 茨城県千葉県_data_20110315_柴山_ttjt.xls 青森県_0520-23_長岡技科大・八戸高専.xls