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* 基本的な手順 [#g6c4d6ed]
このページは,調査のための学術的な注意事項です.
安全面については現地調査における注意事項を一読下さい.

* 基本的な情報 [#g6c4d6ed]

調査にかけられる時間と調査範囲,そして得られるデータのパフォーマンスは,それぞれの現場で異なると思いますので,各自でご判断していただければと思います.
その際,後でも得られる情報とそのタイミングでしか得られない情報の見極めが重要になるかと思います.

- &ref(津波被害調査のマニュアル.pdf);
-- 東北大学 今村文彦先生作成,津波工学報告15号(1998)の報告書より

また,暫定的な津波計算結果についても目を通してから調査してください.
また,津波計算結果や衛星写真等は,おおよそを把握するには有用です.目を通してから調査してください.
- 津波計算結果
- 衛星・航空写真


* 調査マニュアル [#d4c551f4]

* 主な調査道具 [#d646e861]
- レベル
- スタッフ(箱尺)
- 距離計(スケールテープやレンジング距離計)
- 傾斜計
- 方位計
- ハンディGPS
- カメラ(最近GPS付きのものが幾つか出ています)
- ビデオ
- [[調査時の留意事項]] (被災地への配慮です.一読下さい)
- &size(16){[[調査方法>現地調査マニュアル/調査方法]]}; &color(red){(重要)};
- &size(16){[[調査データの取りまとめ>現地調査マニュアル/調査データの取りまとめ]]}; &color(red){(重要)};


 
* 調査項目 [#g3b8fb93]
** 基本事項 [#tc5f243a]
* 調査後の情報提出のお願い [#q0b06a19]
** MLへの報告 [#of13ef14]
以下のフォーマットに従って,MLへ情報の提出をお願いします.
*** MLへの報告サンプル [#y0e8d98c]
 【痕跡・遡上】??県場所1,場所2,・・・
 - 計測日:4/1-4/2
 - 計測者:??大学(佐藤,鈴木,・・)
 (以下は任意です.場所ごとに『***』で見出しを作ってください)
 *** 場所1
 ???であった.状況は???であり,××については,後日作成.
 *** 場所2

現地調査における津波高(遡上高さ,浸水深,港湾での水位上昇など)の測量について

一般的には以下のような方法で行われています.
+ 津波高の痕跡(ウォーターマーク,漂着物,証言など)を見つける.
+ 痕跡および周辺の写真を撮影する.
+ GPSで位置を確認する.
+ 痕跡の汀線からの高さと距離を測量する.(汀線の測量時刻を記録すること.)

しかし,現時点では海に近づけないこと,また調査地域が極めて広くなることなどを踏まえると,上記の方法が難しい場合も考えられます.
** データ提供項目 [#l2d8960e]
詳しい内容は,現地調査マニュアル/調査データの取りまとめを読んでください.
+ 調査地点マップ: &ref(現地調査マニュアル/調査データの取りまとめ/宮城県気仙沼_map_20110314_高橋(サンプル).ppt);
-- ファイル名:都道府県名_map_YYYYMMDD_代表者名.xls
+ 記入データシート:&ref(現地調査マニュアル/調査データの取りまとめ/宮城県気仙沼_data_20110314_高橋(サンプル).xls);
-- ファイル名:都道府県名_data_YYYYMMDD_代表者名.xls
+ その他
-- 写真(もしくはそのリンク),アンケート用紙,他

その場合は,(4)は省略していただいて結構です.
後日,第三者が測量できるように,痕跡および場所の情報をしっかり残すようにお願いいたします.


** &ref(津波被害調査のマニュアル.pdf);への追記事項 [#i0b02888]

*** 「港内津波高」と「微弱な津波」 [#pf43ec9e]
従来の「遡上高」や「浸水深」に加えて,「港内津波高」と「微弱な津波」が2010年チリ津波から使われています.
港内津波高とは,港湾において,岸壁は越えてはいないが明確に津波の高さが分かる場合のデータです.
また,微弱な津波とは,常時波浪との判別が不可能な微弱な津波を意味します.
(この地点では津波が来襲していないという情報も重要です.)

- 参照:都司ら(2010)http://www.jstage.jst.go.jp/article/kaigan/66/1/1346/_pdf/-char/ja/


*** 信頼度 [#k7a97efc]
信頼度については,若干異なるバージョンが存在しています.
最近,原子力安全基盤機構により既往津波の痕跡データベースの整備が行われており,これに用いられている信頼度を我々も採用するのが良いと思います.
後ほど,原子力安全基盤機構の岩渕さんに投稿してもらいますので,少しお待ち下さい.


*** データ整理 [#keba28cd]
調査後のデータの整理として,最近では国土地理院の基盤地図情報閲覧サービスやGoogle earthのkzmファイルなどを用います.
先の話ですが,ご参考までに.
- http://fgd.gsi.go.jp/view/
- http://www.google.co.jp/intl/ja/earth/index.html

*** 水準測量 [#a941848d]
通常,津波高計測は,その時点での平均海面を基準に潮位補正をかけておりますので,現時点での地盤からの津波高についてはおおよそ把握可能と考えますが,予備的に,可能であれば水準点や三角点の計測も(計測可能対象があれば)行っても良いのではと思います.