論文番号 48

著者名 畑田佳男・山口正隆・平田敬之

論文題目 北西太平洋および東シナ海における台風発生波高の極値の推定

討論者 京大防災研 山下隆男

質疑

 波浪場の計算領域と台風をモデル化した領域が同一ですが、もっと南から侵入する台風でシミュレーションをしなければならないのではないでしょうか。波浪のシミュレーションの初期、境界条件の与え方に問題が生じませんか。

回答

 御指摘はごもっともでありますが、対象領域内での台風の発生を考慮しない確率的台風モデルにおいて、境界発生台風個数を確保するためには、この程度を南限とせざるを得ませんでした。しかし、主としてわが国周辺海域(たとえば北緯25゜以北)における波高の極値を推定するという立場からは、現在以上に対象領域を南方に拡張する必要はないと考えます。また、シミュレーションの境界条件の影響は南方海域において出現しますので、波高の極値に関する図では、その影響が見られる南端4メッシュ(320km)相当分を削除しております。

 

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