論文番号 209

著者名 関根正人・長瀬智彦

論文題目 海底渓谷の形成要因としてのTurbidity Currentに関する基礎的研究

討論者 建設省土木研究所 佐藤愼司

質疑

 Turbidity Currentが実際に発生する場合のトリガーは何か? また,そのトリガー条件が満足される頻度はどの程度(年に数回〜数十年に1回)か?

回答

 ご指摘の点に関しては著者らも興味をもっていますが,現在のところその答えを見出すには至っておりません.

 

討論者 九大・工  山西博幸

質疑

 (1)式中に用いられる連行係数を(5)式(もしくは(8)式)にて評価されているが,ここでは土砂を含む,いわゆる一流体モデルとして取り扱っているため,連行係数中のRiには沈降速度の効果が現れてくるように思うが,この点についていかがお考えでしょうか?(ちなみにこの点に関して,昨年の海講にて沈降速度の効果を含めた振動流場での連行係数Eを私たちは考えております.)

回答

 ご指摘の連行については,厳密には今後修正していかなければならない問題がいくつもあることは理解しています.そのうちの1つとして,沈降速度も関係してくるのかもしれません.本研究で目指したのは,解析のためのフレーム・ワークを確立することであり,その細部については今後の課題として残されています.

 

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