論文番号 188

著者名 土田 充・大山 巧

論文題目 拡張緩勾配方程式を用いた港湾内の複数浮体の動揺解析

討論者 神戸商船大 斉藤勝彦

質疑

 計算例では各浮体が独立して係留されているので、浮体動揺と浮体間の相互干渉が明確な波高分布が明確に対応づけられていますが、マリーナの浮桟橋のように各浮体が強く(?)連結されている場合は、波高分布又は流体力の相互干渉と動揺が明確に対応づけられなくなってくるように思われます。従って流体力の浮体間の相互干渉の浮体動揺へ及ぼす定量的な影響は連結係留力の効果もあると思いますので連結浮体の例についても今回の計算手法で是非やってください。

回答

 ご指摘の通りマリーナ内の浮体の動揺については、連結係留力が大きく影響すると考えております。よって、複数浮体の存在する場で着目した浮体に作用する流体力が単独浮体の流体力と有為な差がない場合でも、浮体の運動方程式の右辺に連結係留力の影響が強く現れ、動揺特性が大きく異なる可能性があると考えています。

 

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