論文番号 120

著者名 宇多 高明、松田 英明、山形 宙

論文題目 全国17河川のデータによる河口砂州形状のタイプ分類

討論者 出口 一郎(大阪大学 工学部 土木工学科)

質疑

 (1)河床材料平均粒径を用いて分類されているようですが、具体的にはどこの底質粒径ですか。

 一般に砂州を形成する底質の粒径と「河床材料」の平均粒径は一致せず、後者の方が大きいように思います。

回答

 (1)河口部の底質粒径です。

質疑

 (2)砂州の形成には、波浪による海域の底質の移動が重要な役割を果たすと思いますが、代表粒径のとり方はどのように考えればいいとお考えでしょうか。

回答

 (2)確かにご指摘のとおりですが、河口の砂が川のものか、海のものかは不明であります。本研究では、底質移動の局所的なものに主眼を置かないで、河川を大局的に見て、その中で河床勾配とその地形的なものによる粒径との関係についてまとめたものであり、代表粒径については目的に応じた検討が必要と思われます。

 

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